トレプトマイシンの概要と使用法
トレプトマイシンとは
トレプトマイシンはアミノグリコシド系抗生物質で、結核、腺ペスト、ツラレミア、ブルセラ症などの細菌感染症の治療に使用されます。また、他の薬剤と併用して心内膜炎の治療や、手術前後の感染予防にも用いられます。投与は筋肉内または静脈内への注射のみです。
主な適応症
- 結核(Mycobacterium tuberculosis)
- 腺ペスト
- ツラレミア
- ブルセラ症
- 心内膜炎(他薬剤併用)
- 手術前後の感染予防
投与方法
筋肉内注射(IM)または静脈内注射(IV)で投与します。投与量や期間は感染症の種類や患者の状態に応じて調整されます。
副作用と注意点
一般的な副作用には腎機能障害、聴覚障害、めまいがあります。重篤な副作用としては、筋力低下や神経障害が報告されています。高用量・長期投与ほど副作用リスクが高まります。
ミオスタシス・グラビスやその他の神経筋疾患を有する患者には使用すべきではありません。
歴史と位置付け
トレプトマイシンは1944年にセルマン・A・ワクスマンとアルバート・シュラットがラトガース大学で発見しました。結核に対して効果を示した初めての抗生物質として重要です。現在、世界保健機関(WHO)の「必須医薬品リスト」に掲載されています。
