尿中のタンパク質はどの程度までが正常ですか?
正常な尿中タンパク質の範囲
一般的に、尿中タンパク質の許容範囲は 0〜30 mg/dL とされています。ただし、微量のタンパク質は健康な人でも見られ、個人差があります。
タンパク尿(Proteinuria)とは
尿中に通常より多くのタンパク質が検出される状態をタンパク尿と呼び、基礎疾患のサインであることが多く、詳しい検査が必要です。
一過性タンパク尿(Transient Proteinuria)
- 一時的にタンパク質濃度が上昇し、数日以内に正常に戻ります。
- 激しい運動、発熱、脱水などが原因です。
体位性タンパク尿(Orthostatic Proteinuria)
- 立位(起立)時にタンパク尿が出現し、横になると改善または消失します。
- 多くは良性ですが、稀に他の疾患と関連することがあります。
糸球体性タンパク尿(Glomerular Proteinuria)
- 腎臓の濾過単位である糸球体が損傷または疾患により、タンパク質が漏れ出します。
- 糸球体腎炎、糖尿病性腎症、全身性エリテマトーデス(SLE)による腎炎などが代表的です。
尿細管性タンパク尿(Tubular Proteinuria)
- 腎尿細管でのタンパク質再吸収機能が障害されて起こります。
- 遺伝性腎疾患、特定の薬剤使用、腎臓の他の病変が原因となります。
尿中タンパク質の評価は、他の臨床所見や検査結果と合わせて総合的に判断します。尿タンパクの異常が疑われる場合は、必ず医師に相談し、適切な診断と治療を受けてください。
