尿中にタンパク質やビリルビンが検出された場合の意味は?

尿中タンパク質(蛋白尿)

尿にタンパク質が混じる状態を蛋白尿と呼びます。腎臓は血液中の老廃物を濾過し、タンパク質は体内に保持しますが、腎機能が低下するとタンパク質が尿に漏れ出します。

主な原因

  • 腎臓疾患:糸球体腎炎、間質性腎炎、多嚢胞性腎臓病など、腎臓が損傷すると濾過機能が低下し、蛋白尿が生じます。
  • 糖尿病:血糖コントロールが不良だと腎臓の細小血管が障害され、糖尿病性腎症として蛋白尿が現れます。
  • 妊娠中毒症(子癇前症):妊娠中に高血圧と蛋白尿を伴う状態で、母体・胎児双方に重大な合併症リスクがあります。
  • その他:特定の薬剤、過度の運動、心不全、鎌状赤血球症、多発性骨髄腫などでも一時的に蛋白尿が出ることがあります。

尿中ビリルビン(ビリルビン尿)

ビリルビンは赤血球が分解される際に生成される黄色の色素で、通常は肝臓で処理されて胆汁として排泄されます。肝機能や胆汁の流れに障害があると血中ビリルビンが上昇し、尿中に排出されます。

主な原因

  • 肝臓疾患:肝炎、肝硬変、胆道閉塞などでビリルビンの代謝が障害され、ビリルビン尿が見られます。
  • 胆石:胆管が石で詰まると胆汁の流れが止まり、ビリルビンが血中に漏れ出します。
  • 膵炎:膵臓の炎症が胆管を圧迫し、胆汁の排泄が阻害されることがあります。
  • 薬剤:一部の抗生物質やその他の薬がビリルビン代謝を妨げ、ビリルビン尿を引き起こすことがあります。
  • 遺伝性疾患:ギルバート症候群やクリーグラー・ナジャール症候群などはビリルビンの蓄積を招き、稀に尿中にビリルビンが検出されます。

蛋白尿もビリルビン尿も無視すべきではありません。尿に異常が認められたら、早めに医療機関で検査を受け、適切な診断と治療を受けることが重要です。

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