尿にタンパク質が検出された場合の意味と考えられる原因
尿中にタンパク質(蛋白尿)が検出されると、さまざまな基礎疾患が疑われます。以下に代表的な原因とその概要を示します。
腎臓の障害
腎臓は血液から老廃物や余分な水分を除去し、タンパク質は血中に保持します。糸球体炎、慢性腎臓病、腎不全などで糸球体が損傷すると、タンパク質が尿に漏れ出します。
糖尿病性腎症
糖尿病による高血糖が腎臓の血管を傷つけ、腎機能が低下すると、タンパク尿が現れます。これは糖尿病性腎症(糖尿病腎症)と呼ばれます。
妊娠高血圧症候群(子癇前症)
妊娠20週以降に高血圧とタンパク尿が出現する場合、子癇前症が疑われます。母体と胎児の両方にリスクがあるため、速やかな管理が必要です。
多発性骨髄腫
骨髄の形質細胞ががん化すると異常タンパク質(Mタンパク)が産生され、尿中に検出されることがあります。
尿路感染症
細菌が尿路に侵入し炎症を起こすと、尿中にタンパク質が混ざることがあります。
一時的・軽度のタンパク尿
少量のタンパク尿は一過性で、特に問題がないこともあります。しかし、持続的または大量のタンパク尿は基礎疾患のサインです。
診断と対策
医師は尿試験紙、顕微鏡検査、血液検査、画像診断などで原因を特定します。原因に応じた治療や生活指導が行われますので、異常が見つかったら速やかに受診しましょう。
