冷蔵保存した尿が濁る原因と対策
尿検体は冷蔵すると、体温下では溶けていた様々な塩類が沈殿し、濁りが生じることがあります。代表的なのは尿酸塩、リン酸塩、炭酸塩です。
尿酸結晶(ウレート結晶)
温度が下がると尿酸の溶解度が低下し、尿酸塩が結晶化します。白色またはピンクがかったオレンジ色の沈殿として現れ、尿が濁って見えます。酸性尿で特に起こりやすく、脱水、痛風、プリン体の多い食事などで尿酸が高い状態で頻繁に見られます。
リン酸結晶
冷却によりカルシウムやマグネシウムの塩が沈殿し、リン酸結晶が形成されます。白色や灰色の沈殿が見られ、アルカリ性尿で起こりやすいです。食後に尿pHが上がるときや、カルシウム・マグネシウムを含む制酸剤の使用でも促進されます。
炭酸結晶
場合によっては炭酸塩が結晶化し、白色またはチョーク状の沈殿となります。強いアルカリ性尿で見られ、尿路感染症や特定の代謝異常が原因となることがあります。
これらの結晶による濁りは通常、健康上の問題を示すものではありませんが、濁りが持続したり、色や匂いに変化がある場合は医師に相談してください。
正確な尿検査結果を得るためには、検体を室温で保管するか、検査前に短時間だけ冷蔵することが推奨されます。
