茶色のコウモリと狂犬病

茶色のコウモリとは

茶色のコウモリには「小型コウモリ(Myotis lucifugus)」と「大型コウモリ(Eptesicus fuscus)」の2種があります。どちらも北米全域に分布し、特に小型コウモリはアラスカからテキサスにかけて最も一般的です。

夜行性のハンター。

これらのコウモリは夜行性の哺乳類で、数千匹規模のコロニーを形成し、自然洞窟や建造物の隙間に棲みます。寿命は30年に達することもあり、北米で最も成功した哺乳類捕食者の一つです。

人間との接触

野外で見慣れない動物には注意。

コウモリの個体数が増えると、人との接触機会も増えます。すべてのコウモリが狂犬病ウイルスを保有しているわけではありませんが、哺乳類であるため感染の可能性はあります。昼間に単独で現れ、飛べない、あるいは人に対して極端に警戒心がないなど、異常な行動を示すコウモリは危険です。そのような個体を見つけたら、直接触れずに保健所や動物管理局に通報してください。

狂犬病とは

狂犬病は致死性です。

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、狂犬病ウイルスは中枢神経系に侵入し、脳に重篤な障害をもたらして死に至ります。発症後の治療は不可能ですが、感染が疑われる場合は速やかに予防接種(ポストエクスポージャー予防)を受けることで発症を防げます。症状はインフルエンザ様の発熱から始まり、進行すると興奮状態や錯乱、攻撃的な行動が見られます。潜伏期間は数週間から数か月と長く、神経系に到達すると致命的です。

米国における狂犬病

北米全域でコウモリと狂犬病は確認されています。

米国の狂犬病発生率はアフリカや南米に比べて低いです。これは、アライグマや犬などの哺乳類が広範なワクチン接種と管理によって感染リスクが低減されているためです。一方、コウモリは野生で広範に分布し、ワクチン接種が実質的に不可能なため、依然として感染源のひとつと考えられています。

咬まれた場合の対処法

傷口はすぐに清潔に。

見知らぬ動物(犬やコウモリ)に咬まれたら、まず傷口を石鹸と流水で十分に洗浄し、速やかに医療機関を受診してください。感染の有無は簡易検査で確認できますが、狂犬病は致死率が極めて高いため、疑わしい場合は予防接種を受けることが推奨されます。

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