腺ペストと肺ペストの違いとは?
腺ペスト(腺ペスト)
伝染経路
主に感染したノミに刺されることで感染します。ノミはペスト菌を保有した齧歯類を吸血し、そこから菌を取得します。ノミが人を咬むと、菌が皮膚から入り、近くのリンパ節に腫脹(腺窩)を起こします。
主な症状
腺窩(腫れた痛みを伴うリンパ節)が股関節、腋窩、頸部などに現れます。発熱、寒気、頭痛、倦怠感などの全身症状も伴うことがあります。
予後
適切な抗生物質で早期に治療すれば予後は比較的良好です。早期診断と治療により致死率は大幅に低下します。
肺ペスト(肺炎ペスト)
伝染経路
感染者の呼吸器分泌物(咳、くしゃみ、会話)に含まれる菌が飛沫として広がり、密接な接触により感染します。
主な症状
腺ペストと同様の全身症状に加え、肺の感染と炎症が起こります。激しい呼吸困難、血痰を伴う咳、息切れ、発熱、寒気、倦怠感がみられます。
予後
肺ペストは最も重篤な形態で、致死率は腺ペストより高くなります。迅速な診断、感染者の隔離、積極的な抗生物質投与が生存率向上に不可欠です。
主な違い
- 伝染経路:腺ペストはノミ叮咬、肺ペストは呼吸飛沫。
- 主な罹患部位:腺ペストはリンパ節、肺ペストは肺。
- 重症度:肺ペストの方が致死率が高く、重症とされます。
いずれの場合も早期診断と速やかな抗生物質治療が鍵です。ノミ駆除や感染齧歯類・患者との接触回避、適切な呼吸衛生の実践が予防に重要です。
