なぜマーキュシオは『両家に災いあれ』と言わなかったのか
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』で、よく誤解されがちなのが「両家に災いあれ」というセリフです。実際にこの言葉を口にしたのは、若きデュエリストのマーキュシオではなく、ロミオです。
ロミオは第3幕第1場で、マーキュシオがティボルトに致命的な傷を負い、さらに自らも死亡した直後に叫びます。「A plague on both your houses!」―すなわち、ロミオとティボルトの両家、すなわちモンタギュー家とキャピュレット家に対する呪いです。
このセリフは、二つの対立する家族が互いに争い続けた結果としての悲劇を象徴しています。マーキュシオは単にロミオの友人であり、彼自身がその場で呪いを唱えることはありませんでした。
