ミネソタ州に生息する代表的な蚊の種
世界には2,500種以上の蚊が確認されており、ミネソタ州だけでも50種以上が生息しています。そのため、ミネソタ住民は蚊を「州の非公式の鳥」と呼ぶほどです。多くは単なる厄介虫ですが、ウエストナイルウイルス、ウェスタン・エクエイン脳炎、ラクロス脳炎などのウイルスや、犬・猫の心臓虫の媒介者となる種もあります。
Culex tarsalis(ツェレックス・タルサリス)
ミネソタ州西部・中部に多数生息し、ウエストナイルウイルス感染症の主要な原因蚊です。また、ウェスタン・エクエイン脳炎の媒介者でもあります。雌は主に鳥類を血餌とし、人や家畜は二次的な対象です。感染リスクが高まるのは8月から9月で、冬季は冬眠します。
Ochlerotatus triseriatus(オクレロタトゥス・トリセリアタス)
別名「イースタン・ツリーホール蚊」。森林や日陰の場所、タイヤや缶など水が溜まる容器に生息します。ラクロス脳炎の主要媒介種で、卵は冬が始まる前に凍結し得る場所に産み付け、春の氷解と同時に孵化します。
Aedes vexans(エーデス・ベクサンス)
「インランド・フラッドウォーター蚊」とも呼ばれ、主に農場動物や人間を夕方に刺す厄介蚊です。ウエストナイルウイルスの媒介は稀ですが、卵は凍結した水が春に解けて氾濫するたびに孵化します。
Culex restuans(クレックス・レストゥアンス)
別名「白斑蚊」。主に農村部で見られ、雌は鳥類を血餌とします。昼間は暗い隅に隠れ、冬は納屋や地下室など温度変化の少ない暗所で越冬します。
Culex pipiens(クレックス・ピピエンス)
レストゥアンスより小型で、夜間に鳥類・人間・哺乳類を問わず吸血します。そのため、媒介する病原体の拡散が制御しにくく、世界で最も多く分布する蚊種です。
