蚊よけ成分と対策まとめ
従来型リペラント
- DEET:多くの虫除け製品に含まれる有効成分。液体、スプレー、ローション、プラスチックへの浸透剤として利用できる。EPAは短期接触は安全と評価しているが、独特の臭いとべたつき感があり、布地を染み込みやすい。
- Picaridin:DEETの代替として広く使用される。無色・ほぼ無臭で、5〜20%の濃度で製品化されている。
バイオ農薬系リペラント
- レモンユーカリオイル(Eucalyptus citriodora)および合成代替のp‑Mentane‑3,8‑diolはスプレーやローションで提供され、DEETと同等の効果がある。
- メチルノニルケトン:ルー油から抽出され、元はペット用だが人用製品もある。特徴的な臭いがある。
- IR3535:皮膚に塗布するタイプで、欧州で20年以上、米国では1999年から使用され安全性が確認されている。
- シトロネラ油:シトロネラ草から抽出。シトラス系の香りで、二酸化炭素など人が放出する誘引物質をマスクする。キャンドルやエアロゾルで使用される。
- ゲラニオール:シトロネラやレモングラス、ローズオイルに含まれ、1990年代にフロリダ大学の研究でDEETの代替として有効と確認された。
エリア・衣類用リペラント
- ペルメトリン:蚊除けと殺虫の両方の作用を持つ。衣類、ベッドネット、キャンプ用品に処理でき、洗濯後も効果が持続する。
- アレトリン:加熱で蒸発させるタイプで、蚊取り線香やマット、キャンドル、ランタンに使用される。また、超低容量スプレーとして商業的防除にも使われる。
- メトフルスリン:紙やプラスチックストリップに充填し、吊るすだけで広域に蚊を駆除。加熱不要で揮発し、近年は小型ファン式個人用デバイスにも応用されている。
天然リペラント
レモングラス、ペパーミント、ゼラニウム、カスター、シナモン、ローズマリー、シダー、ジュニパー、大豆、ココナッツ、パルマローザなどの精油をベースに、変性アルコールと組み合わせて皮膚に塗布できる自家製リペラントが作れる。
使用上の注意
- 使用前に必ずパッチテストを行い、数時間経過後に赤みやかゆみが出ないか確認する。
- 汗、雨、蒸発、皮膚への吸収により効果が低下するため、必要に応じて再塗布する。
