ダニはどのように血液を吸うのか?

ダニは、哺乳類、鳥類、爬虫類の血液を吸う八本足の小さな寄生虫です。硬ダニと軟ダニの二大グループに分かれ、硬ダニは背中を覆う硬い鱗板(スカトゥム)で体を保護し、軟ダニはスカトゥムがなくしわがれた皮膚で覆われています。すべてのダニは宿主を探し血液を吸うために、特有の生理学的・解剖学的機能を利用しています。

宿主の探し方

ダニは主に森林や草地に生息し、飛ぶのではなく這って移動します。枝や草の上に登ると、宿主が通り過ぎるのを待ちます。二酸化炭素の呼気を感知し、前脚で二酸化炭素、体温、匂い、動きを検知します。前脚を空中に揺らしながら「クエスティング」行動で獲物を探し、宿主が近づくと前脚で掴みつきます。

吸血

ダニは鳥類、シカ、ネズミ、ウシ、トカゲ、馬、人間などに吸血します。宿主に付着すると毛や皮膚の間に潜り込み、血液を吸う場所を選びます。中心の口器(ヒポストーム)を皮膚に刺し込み、鋭い棘で宿主が取り除きにくくします。血液を吸い上げて体が膨らむと同時に、唾液に含まれる麻酔成分で宿主の痛みを抑え、抗凝固剤で血液が固まらないようにします。

食後の行動

ダニは宿主の皮膚に付いたまま宿主が移動する場所へ同行し、数日から数週間血液を吸い続けます。満腹になると口器を緩めて宿主から離れ、雌は植物や枯葉の上に卵を産みます。軟ダニは卵を産んだ後も再び血液を吸いに行き、さらに卵を産むことができますが、硬ダニは卵を産んだ後に死にます。

病原体の媒介

ダニは病原体を媒介するため人間に危険です。感染動物の血液を吸うと、細菌やウイルスがダニの腸内で生き残り、次の宿主に伝染します。人に感染する主な疾患はライム病、ロッキー・マウンテン斑点熱、ツラレミアなどで、発熱、頭痛、筋肉痛、発疹、嘔吐などのインフルエンザ様症状を引き起こします。ダニに刺された後にこれらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

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