骨がんに対する放射線治療の概要
骨がんは、骨や骨組織内にがん細胞が形成される疾患です。多くは他臓器から転移した二次性骨腫瘍で、まれに原発性の骨腫瘍が生じます。放射線療法は、骨がんの治療オプションの一つです。
放射線療法
外部ビーム放射線療法では、イオン化エネルギーのビームを患部の骨に直接照射し、がん細胞のDNAを損傷させます。これによりがん細胞は時間とともに死滅するか、増殖が抑制されます。
照射量や方法はがんの種類や部位、近くの臓器への影響を考慮して決定します。代表的な手法は以下の通りです。
外部ビーム放射線療法(External Beam Radiation Therapy)
主にX線ビームを用い、腫瘍に向けて毎日照射し、数週間から数か月続けます。
強度変調放射線療法(IMRT)
細いビームを高線量で照射し、周囲組織へのダメージを最小限に抑えます。脊椎や深部にある腫瘍に適しています。
補助的治療としての放射線
放射線は外科手術や化学療法と組み合わせて使用されることが多く、単独で症状緩和(緩和ケア)に用いられることもあります。
手術前に腫瘍を縮小させる(術前照射)ことで手術が容易になり、手術後に残存がん細胞を除去する(術後照射)こともあります。
化学療法と併用する場合も、化学薬剤投与の前後に放射線を行い、治療効果を高めます。
