軟骨肉腫の治療アプローチと手順
概要
軟骨肉腫は骨癌の中で2番目に多く、全骨腫瘍の約4分の1を占めます。軟骨組織から発生し、特徴や挙動が非常に多様です。発生部位により、骨髄内にできる「中心性軟骨肉腫」と、骨の表面や軟部組織にできる「末梢性軟骨肉腫」に分類されます。
治療の基本方針
軟骨肉腫は化学療法や放射線療法に対する感受性が低いため、外科的切除が第一選択となります。腫瘍の大きさや血管・関節・神経への浸潤状況に応じて手術法を選択します。転移が認められる前に完全切除できれば、治癒率は高くなります。
治療ステップ
- 外科的切除:腫瘍の位置・範囲に応じて、部分切除、広範囲切除、あるいは切除後の再建術を行います。
- 化学療法・放射線療法の検討:転移が進行した難治例や、手術後に再発したが転移がない場合に限定して使用します。放射線は術前の外部照射や、手術中の内部照射(ブラキセラピー)としても利用されます。
- 自家骨移植(オートオーグラフト):患者自身の骨組織を移植します。代表的なのは血管化自由腓骨移植で、血管とともに腓骨を採取し、欠損部位に移植します。自家移植は治癒率が高く、感染リスクが低減します。
- 同種骨移植(アロオーグラフト):組織バンクから提供された骨を使用します。
- 人工関節・プロテーゼの埋込:欠損した骨を人工素材で置換します。サイズや形状が豊富に用意されており、拡張可能型や固定型など患者に合わせた選択が可能です。
