神経膠腫(グリオーマ)の診断手順
神経膠腫(グリオーマ)とは
神経膠腫は、脳、松果体、後葉垂体、網膜、脊髄のグリア細胞から発生する腫瘍の総称です。星形膠腫、上衣腫、乏突起膠腫などが含まれ、原発性脳腫瘍の中で最も頻度が高いです。特に「脳幹膠腫」と「視神経膠腫」の2タイプが臨床で重要です。
診断の流れ
- 脳幹膠腫の症状の確認
腫瘍の増殖速度、位置、サイズに応じて、複視、麻痺、構音障害、嚥下困難などの神経症状が現れます。脳脊髄液の流れが遮断されると、閉塞性水頭症を引き起こすこともあります。
- 視神経膠腫の症状の確認
初期症状として前傾姿勢がみられ、続いて視神経萎縮が起こります。視力低下は後期に現れることが多く、腫瘍が視交叉を圧迫すると眼球のリズム振盪(眼振)が生じます。
- MRIによる画像診断
診断の第一選択は磁気共鳴画像(MRI)です。脳幹膠腫は浸潤性の拡大腫瘍として描出され、T1強調画像では等信号からやや低信号、T2強調画像では高信号を示します。
- 造影MRIの活用
視神経膠腫の評価にはガドリニウム造影T1強調画像が有効です。腫瘍は皮質部で等信号、白質部で低信号として観察されます。
- 組織診断(病理検査)
最終的な診断は組織検査で確定します。多くは毛様細胞星形膠腫またはより悪性度の高い膠芽腫と判定されます。
これらの手順を踏むことで、神経膠腫の正確な診断と適切な治療計画が立てられます。
