乳がん手術後に放射線治療を始める手順
はじめに
米国メイヨークリニックのデータによると、乳がんは女性に診断されるがんの中で2番目に多いとされています。乳がんの治療法の一つに、がんがある部位だけを取り除く乳房温存手術(ルンプテクトミー)や、乳房全体を切除する乳房切除術(マステクトミー)があります。ルンプテクトミーが無事に終わった後は、がん細胞が残っていないか確認するために放射線治療が行われることが一般的です。
放射線治療を受ける前のチェックポイント
- 適応の確認
担当医と相談し、放射線治療が適応になるか確認します。BreastCancer.orgによると、以下の条件に該当する場合は放射線治療は行われません。
- 同じ乳房で以前に放射線治療を受けたことがある
- 結合組織疾患を持っている
- 妊娠中である
- 通院が難しく、毎日の治療が続けられない
- 効果とリスクの説明
担当医と放射線治療の期待できる効果と、短期・長期の副作用について十分に話し合います。主な副作用は以下の通りです。
- 倦怠感、吐き気
- 将来的に別のがんが発生するリスク増加
- 肺や心臓への影響
事前に不安を解消しておくことで、治療後に後悔することが少なくなります。
- 放射線治療の実施
通常、5〜7週間にわたって外部放射線を1日1回(または隔日)照射します。放射線は高エネルギーの放射線ビームでがん細胞のDNAを損傷させ、増殖を止めます。New England Journal of Medicine(2002年10月号)に掲載された2つの研究によると、ルンプテクトミー+放射線治療後の乳がん再発率は14%以下と報告されています。
まとめ
放射線治療は手術後の再発予防に有効ですが、適応条件や副作用を十分に理解し、医師と綿密に相談しながら進めることが重要です。
