乳がんのサインと症状
乳がんの概要
米国では毎年25万人以上の女性が乳がんと診断され、約8人に1人の割合です。乳がんは主に乳管や乳腺の細胞から発生し、リンパ節を通じて全身に転移することがあります。
男性にも発症する乳がん
女性が圧倒的に多いものの、米国では毎年約2,000人の男性が乳がんと診断されています。性別に関わらず、自己検診や医師による診察、マンモグラフィで早期に発見できます。
主な症状とサイン
しこりや硬い結節
乳房は元々凹凸がありますが、周囲より硬く感じるしこりがある場合は注意が必要です。月経周期に伴う一時的なものや良性の嚢胞もありますが、異常を感じたら必ず医師に相談しましょう。
自己検診の方法
仰向けに寝て左肩の下に枕を置き、左腕を頭の後ろに上げます。右手の指先で左乳房と腋窩を小さな円を描くように触れ、しこりや変化を確認します。乳頭をつまんで分泌物やしこりがないかもチェックします。右側も同様に行い、シャワー中や鏡の前でも確認できます。変化があればすぐに医師へ。
皮膚の凹み・オレンジペイル様変化
乳房の皮膚にへこみや小さな凹凸、オレンジの皮のようなざらつきが現れたら、乳がんのサインの可能性があります。早めに受診してください。
皮膚の異常
乳房や乳頭・乳輪に赤み、かゆみ、鱗屑、色素沈着が見られ、熱感がある場合は皮膚炎だけでなく乳がんの兆候でもあるため、医師に相談しましょう。
乳房サイズの変化
授乳中でないのに片方または両方の乳房が急に腫れる場合、リンパ液のうっ滞やリンパ節の腫れが考えられます。逆に乳房が急に縮小した場合はホルモンバランスの変化が関与し、がんのリスクを示すことがあります。
乳頭の変化
乳頭が内側に凹む、または完全に逆さになることがありますが、妊娠・授乳・加齢、先天性の形状変化でも起こります。がんかどうかは医師の診断が必要です。
乳頭からの分泌物
透明、血性、乳白色などの分泌物は腫瘍のサインになることがありますが、感染や外傷でも起こります。持続する場合は必ず検査を受けましょう。
乳房の痛み
乳がんの症状として痛みが現れることは稀で、全体の約5%の患者が主訴として痛みを訴えます。痛みだけで判断せず、他のサインと合わせて評価してください。
リスク要因
乳がん患者の約15%は母・姉・娘などの第一度血縁者に乳がん既往があります。BRCA1・BRCA2遺伝子変異はリスクを45〜65%上昇させます。
年齢も重要で、40歳以降に発症率が上がります。特に55歳以上の女性に侵襲性乳がんが多く見られます。人種差もあり、白人女性は45歳以降にリスクが高く、アフリカ系アメリカ人女性は45歳未満でリスクが高く死亡率も高いです。アジア系、ラテン系、ネイティブアメリカンは相対的にリスクが低いとされています。
喫煙や肥満も年齢に関係なくリスクを高めます。
早期発見のための対策
20歳代からでも臨床的な乳房検診を受けることが推奨されます。40歳以上の女性は年1回の医師による検診とマンモグラフィが推奨されます。年齢に関わらず、定期的な自己検診で変化を早期に捉えることが重要です。
異常が見つかった場合、まずは生検で確定診断を行います。腫瘍の有無、石灰化、リンパ節転移の有無に応じて手術、ホルモン療法、放射線療法、化学療法などが選択されます。
相談とサポート
初期段階では症状が自覚できないことが多く、医師の診察が最も確実です。リスクが気になる方は早めに医療機関で検査を受け、自己検診の方法を指導してもらいましょう。
