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白血病における幹細胞移植治療

白血病は血液のがんで、2009年には米国で約44,790人が罹患すると推定されています。化学療法や放射線療法で多くの患者は改善しますが、治療に抵抗性がある場合は、幹細胞移植が必要になることがあります。

幹細胞とは

幹細胞は胎児期に形成され、様々な高度に分化した細胞へと変化する能力を持ちます。その再生力を利用して、血液や骨髄の機能回復を目指す治療に用いられます。かつては健康な骨髄からのみ採取され「骨髄移植」と呼ばれていましたが、現在は末梢血や臍帯血からも採取でき、総称して「幹細胞移植」と呼ばれます。

移植が必要になる理由

化学療法や放射線は白血病細胞を破壊しますが、同時に正常な骨髄の造血機能も損なうことがあります。特に攻撃的な白血病では、これらの治療だけでは異常細胞を完全に除去できず、骨髄の機能が失われた状態になります。その場合、まず高用量の化学療法で既存の骨髄を除去し、続いて幹細胞移植で新たな造血機能を再構築します。

移植の種類

  • 同種移植(Allogeneic):患者と組織型が合致するドナーから幹細胞を提供してもらう方法です。家族が適合しない場合は、国立骨髄ドナー登録制度などの匿名ドナーから提供されます。
  • 自己移植(Autologous):患者自身が寛解期に採取した骨髄・幹細胞を保存し、治療後に再び体内に戻す方法です。移植前に化学療法薬やモノクローナル抗体で浄化します。

移植前の準備

検査が終わると、胸部に中心静脈カテーテル(セントラルライン)を外科的に留置します。これを通じて、移植用幹細胞や必要な化学療法薬、輸血、血液検査などが行われます。その後、条件付け(コンディショニング)として高用量化学療法や場合によっては放射線療法を実施し、免疫抑制と骨髄除去を行います。入院でも外来でも実施可能です。

移植手順

条件付けが完了したら、数時間にわたりセントラルラインからドナーの幹細胞を注入します。幹細胞は血流を通じて骨髄へと移動し、徐々に新しい骨髄と血球を産生し始めます。血液検査での変化は移植後数週間後に見られることが多く、成功すれば血球数は徐々に回復し、正常な造血が再開します。移植後は数週間から数か月にわたり、合併症の有無を慎重にモニタリングします。

移植後の経過管理

移植後は感染症や移植片対宿主病(GVHD)などのリスクがあるため、定期的な血液検査、臓器機能の評価、必要に応じた免疫抑制薬の調整が行われます。患者は医療チームと密に連携しながら、長期的な健康回復を目指します。

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