電磁波(EMR)とは

電磁波(EMR)は、電磁エネルギー(EME)のスペクトル全体を指す総称です。周波数が高くなるほど人体への影響は大きくなります。赤外線は目に見えない低周波で、紫外線は高周波で組織に損傷を与えることがあります。

電磁波とがん

紫外線、ガンマ線、X線などの高エネルギー電磁波は細胞や組織に深刻なダメージを与え、脳や皮膚、血液系のがんを引き起こすことが知られています。一方、低周波の電磁場は必ずしも有害とは限りません。

送電線が発する電磁場

銅線に電流を流すと磁場が生じます。電圧と電流の大きさが磁場の強さを決めます。高電圧送電線は磁場という形で電磁エネルギーを放出します。

電磁場が脳に及ぼす影響

シカゴ大学やCIAの研究では、特定の脳領域に強い電磁場を当てると幻覚や錯乱、痙攣が誘発されることが報告されています。しかし、実際に送電線近くに住む人々で同様の症状が観察された例はありません。

短期的な影響に関する研究

米国環境保護庁(EPA)をはじめとする多数の機関が、短期間の高強度磁場への曝露が人体に与える影響を調査しています。総じて、短期的な曝露は健康への悪影響を示さないと結論付けられています。

長期的な生活環境とリスク

長期的な電磁場曝露に関する研究はまだ不十分で、結果は相反しています。そのため、一般的には高電圧送電線や変電所の近くに居住しないことが推奨されています。一部の研究は脳腫瘍や白血病との関連を示唆する一方、別の研究は影響がないと報告しています。