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慢性骨髄性白血病(CML)の治療法

慢性骨髄性白血病(CML)は、血液細胞に遺伝子変異が起きることで発症する稀な血液癌です。多くの患者は「慢性期」に症状がほとんどなく、血液検査で初めて診断されるか、病状が進行して「加速期」になるまで気付かれません。過去は予後が芳しくありませんでしたが、分子標的薬の登場により治療成績は大きく向上しました。

ステージ別の特徴と治療方針

  • 慢性期:血球機能への影響が軽微で、主に異常細胞の除去を目的とした薬物療法が行われます。
  • 加速期・ブラストクライシス期:血球数が著しく異常になり感染リスクが高まります。この段階では、病態を「慢性期」レベルに戻すことが治療の焦点となります。

イマチニブ(商品名:グリーンベルク)

イマチニブは、CMLの第一選択薬として広く使用されています。2001年に米FDAの承認を受け、従来の化学療法に比べて高い効果が期待できます。チロシンキナーゼ阻害薬として、がん細胞の増殖を促す酵素活性を抑制します。2006年に『New England Journal of Medicine』に掲載された研究では、イマチニブ服用患者の5年生存率が89%に達したことが報告されています。

その他の分子標的薬・治療法

  • ダサチニブ(商品名:スプライセル)やニロチニブ(商品名:タシグナ)も、同様にチロシンキナーゼを阻害する薬剤として使用されます。
  • 加速期やブラストクライシス期の患者には、白血球数を減少させるヒドロキシウレア(商品名:ハイドレア)も併用されることがあります。

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