赤血球とは?構造・機能・生成・寿命の全貌
赤血球(エリスロサイト)は、血液中で最も多い細胞で、全血量の約45%を占めます。酸素と二酸化炭素の運搬に重要な役割を果たします。
1. 構造
赤血球は双凹円盤状の形をしており、表面積が大きくガス交換が効率的に行われます。柔軟性が高く、細い毛細血管を通り抜けることができます。
核やミトコンドリアなどの細胞小器官を持たず、ヘモグロビンが豊富に充填されています。ヘモグロビンは鉄を含むタンパク質で、酸素と結合して運搬します。
2. 主な機能
酸素輸送
肺で酸素と結合したヘモグロビンは、血流を通じて全身の組織へ酸素を届けます。組織で酸素が放出され、細胞呼吸に必要なエネルギー産生を支えます。
二酸化炭素の除去
組織で発生した二酸化炭素は赤血球に取り込まれ、肺へ運ばれて呼気として排出されます。
3. 赤血球の生成
赤血球は骨髄で造血により絶えず作られます。腎臓から分泌されるエリスロポエチンは、血中酸素濃度が低下したときに赤血球の産生を促進します。
4. 寿命と除去
赤血球の平均寿命は約120日です。老化または損傷した赤血球は肝臓・脾臓・骨髄で除去され、ヘモグロビンや鉄分は再利用されて新しい赤血球の材料となります。
このように赤血球は酸素恒常性の維持に不可欠であり、正常な産生・循環・除去が健康な組織酸素供給を支えます。
