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エプソムソルト(硫酸マグネシウム)が肝硬変に与える影響と注意点

肝臓の機能

肝臓は体内で多くの重要な役割を担っています。例えば、食事から摂取した脂肪やタンパク質の代謝、胆汁の生成・分泌、腸への排泄、体内の毒素除去などです。また、アルコールの代謝も主に肝臓で行われるため、アルコール依存症と肝硬変は密接に関係しています。

肝硬変

肝硬変は、正常な肝組織が徐々に線維組織(瘢痕)に置き換わる疾患です。瘢痕が増えると正常な肝細胞が死滅し、肝機能が次第に低下します。進行した肝硬変の症状は、体重減少・全身倦怠感・黄疸・内出血・精神状態の変化(毒素が脳に影響)など多岐にわたります。肝臓がんのリスクも高まり、最終的には肝移植が必要になることがあります。

低マグネシウム血症

アルコール依存症や肝硬変患者に頻繁に見られるのが低マグネシウム血症です。血中のマグネシウムが不足すると、二次的に低カルシウム血症を招き、テタニー(筋肉の痙攣)や命に関わる合併症が起こります。原因はマグネシウム摂取不足だけでなく、アルコールや肝硬変自体がマグネシウムの吸収・代謝を妨げるためです。

マグネシウム過剰摂取のリスク

低マグネシウム血症の改善には、マグネシウム塩(硫酸マグネシウム=エプソムソルト)を用いることがあります。エプソムソルトは100%硫酸マグネシウムで、経口摂取は医師の管理下で行う必要があります。過剰摂取は腎臓で排泄されますが、腎機能が低下していると体内に蓄積し、致死的な中毒を引き起こす危険があります。実際にエプソムソルトの過剰摂取による死亡例が報告されています。

エプソムソルト入浴の効果

経口摂取は医師の指導が必要ですが、入浴にエプソムソルトを加える方法は比較的安全です。イギリス・バーミンガム大学の研究では、硫酸マグネシウムは皮膚からも高い吸収率を示し、入浴だけで血中マグネシウム濃度が上昇することが確認されています。したがって、肝硬変患者がマグネシウム補給を目的とする場合、エプソムソルト入浴は有効な手段と考えられます。

エプソムソルトを利用する際は、必ず医師に相談し、特に腎機能や肝機能に問題がある場合は注意が必要です。

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