なぜ生きた動物の肝臓は濃い赤色なのか?
肝臓が濃い赤色になる理由
肝臓は豊富な血液供給を受けているため、暗い赤色に見えます。肝臓は肝動脈と門脈の二つの血管から血液を受け取ります。肝動脈は酸素を多く含む血液を、門脈は消化管から栄養分を多く含む血液を運びます。この大量の血液が、解毒や代謝、栄養の貯蔵といった肝臓の多彩な機能を支えています。
血液中のヘモグロビンが色を決める
肝臓内部の血管に高濃度のヘモグロビンが存在することが、暗赤色の主な原因です。ヘモグロビンは赤血球内で酸素を運搬するタンパク質です。酸素が十分に結合した血液は鮮やかな赤色ですが、肝臓を通過する血液は代謝過程で酸素が消費され、部分的に脱酸素化(還元ヘモグロビン)します。還元ヘモグロビンは赤と黄の光をより多く吸収し、暗い赤褐色を呈します。そのため、肝臓は他の臓器に比べて濃い色に見えるのです。
