|  | 健康と病気 >  | がん | 肺がん

家族歴が肺がんリスクに与える影響

家族歴

CDCによると、肺がんの第一度親族(親、兄弟姉妹、子ども)に罹患している場合、本人が肺がんになる確率は約2倍になります。喫煙者や有害物質(アスベストや受動喫煙)にさらされた人は、遺伝的素因が関与しにくいとされています。一方、非喫煙者で肺がんを発症したケースは、遺伝的要因が関与している可能性が高いです。

人種・民族

人種や民族によって肺がんの発生率は大きく異なります。これは、遺伝的・生物学的な差が毒素や薬剤への反応に影響するためと考えられます。ある研究では、同等の喫煙習慣を持つ日本系アメリカ人やラテン系は白人の約半分の罹患率でしたが、アフリカ系アメリカ人やハワイ先住民は逆に約2倍のリスクが示されました。

性別と年齢

米国では、肺がんは女性のがん死亡原因の第一位で、乳がんを上回ります。男性の方が肺がんは多いものの、これは男性喫煙者が多いことが要因です。肺がんは40歳以上の男性に多く見られますが、全体としては高齢者に多く、男女とも診断平均年齢は約70歳です。

環境要因と遺伝的要因

肺がんと遺伝要因
肺がんは遺伝的要因とも関連しています。

2008年に米国NIHが実施した5,000人の喫煙者を対象とした研究では、主なリスクはタバコ煙への曝露ですが、喫煙者のうち肺がんになるのは約11%に過ぎません。このことから、遺伝的要因が重要な役割を果たすと推測されます。また、家族歴がある人は肺がんになる確率が2.5倍に上昇することが示されました。

拡大家族のリスク

第一度親族以外(祖父母、叔父・叔母、いとこ)に肺がん患者がいる場合、リスクへの影響はやや低くなりますが、依然として約1.2倍のリスク増加が報告されています。

肺がん - 関連記事