小細胞肺がんの概要と最新治療情報
症状
小細胞肺がんの主な症状は、咳、息切れ、胸痛です。これらは他の呼吸器疾患でも見られるため、持続する咳や血痰、喘鳴、呼吸困難がある場合は医師の診察が必要です。その他、声のかすれ、食欲不振、顔や首のむくみ、倦怠感、原因不明の体重減少なども報告されています。
診断
診断は胸部X線検査、身体診察、病歴聴取に加え、CT(コンピュータ断層撮影)やPET検査で腫瘍の広がりを評価します。喀痰細胞診や気管支鏡検査でがん細胞の有無を確認し、必要に応じて組織生検を実施します。
ステージ分類
小細胞肺がんは「限定期」と「広範期」の2つに分類されます。限定期は腫瘍が胸腔の片側にとどまり、近傍のリンパ節に限局している状態です。広範期はがんが他の臓器や遠隔リンパ節へ転移している状態を指します。
治療法
根治は難しいものの、化学療法が最も効果的とされています。化学療法は単独でも、放射線療法と併用しても行われ、腫瘍の範囲(限定期か広範期か)に応じて薬剤が選択されます。腫瘍が肺一部に限局している場合は手術が検討されることもあります。レーザー療法や内視鏡的ステント留置は、気道閉塞を防ぐ補助的手段として使用されます。
治療上の留意点
米国国立がん研究所のデータによると、化学療法と1日2回の放射線療法を組み合わせた場合、2年生存率は約46%、5年生存率は約26%です。臨床試験は新たな治療オプションを提供する可能性があり、適格基準を満たす患者は担当腫瘍医と相談すると良いでしょう。
