肺がん患者の予後とステージ別生存率
小細胞肺癌(Small Cell Lung Cancer)
がん研究機関(Cancer Research UK)によると、小細胞肺癌は全肺がん症例の約20%を占めます。ほぼすべてが喫煙が原因で、顕微鏡的には細胞が小さいことが特徴です。病期が早い段階で転移しやすく、診断時に既に広範囲に広がっている患者が多く、予後は非小細胞肺癌に比べて非常に厳しいです。
非小細胞肺癌(Non‑Small Cell Lung Cancer)
非小細胞肺癌は小細胞肺癌より予後が比較的良好ですが、依然として深刻な疾患です。主に以下の3つのタイプがあります。
- 扁平上皮癌(Squamous cell carcinoma):喫煙が主因で、気道の中心部に発生しやすい。
- 腺癌(Adenocarcinoma):気道の細胞から発生し、肺の外側(末梢)に多く見られます。
- 大細胞癌(Large cell carcinoma):細胞が大きく、増殖と転移が比較的速い。
ステージング
診断時に癌は「ステージ」に分類されます。ステージは腫瘍の大きさ、位置、転移の有無で決まります。肺がんはⅠ〜Ⅳの4段階に分けられ、各ステージにサブカテゴリーがあります。Ⅰは最も軽度で予後が最も良く、Ⅳは最も重篤で予後が最悪です。
小細胞肺癌の予後
小細胞肺癌は診断時に進行していることが多く、治療が難しいです。がん研究機関の統計によると、ステージ別の5年生存率は以下の通りです。
- ステージⅠA・ⅡA:38%
- ステージⅠB:21%
- ステージⅡB:18%
- ステージⅢA:13%、ⅢB:9%
- ステージⅣ:1%(5年生存)
非小細胞肺癌の予後
非小細胞肺癌は小細胞肺癌に比べて生存率が高い傾向があります。がん研究機関のデータは以下の通りです。
- ステージⅠA:58%〜73%、ⅠB:43%〜58%
- ステージⅡA:36%〜46%、ⅡB:25%〜36%
- ステージⅢA:19%〜24%、ⅢB:7%〜9%
- ステージⅣ:2%〜13%
