アスベスト症(石綿肺)の症状と対策
アスベスト症は、拡散性肺線維症とも呼ばれ、石綿(アスベスト)への曝露が原因で発症します。米国製品安全委員会は1977年に石綿関連製品の使用禁止を提案し、一般市民の健康リスク低減に努めました。症状は軽度から重度まで幅広く、最悪の場合は致命的になることもあります。
発症までの期間
症状は急に現れるわけではなく、曝露から20〜30年後に初めて現れることが多いと米国環境保護庁(EPA)は報告しています。
誤解されやすい点
アスベスト症は癌ではありません。ただし、石綿曝露は肺がんや中皮腫などの癌リスクを高めるため、合併症として癌が発生する可能性があります。
初期症状の警告サイン
代表的な症状として、息切れ、乾いた咳、爪の変形(爪が曲がる)、指のむくみ、肺の瘢痕(線維化)が挙げられます。
進行期の症状
治療が行われないまま進行すると、慢性呼吸器感染症、喘鳴(ぜんめい)、声がかすれる、心不全、肺虚脱、胸膜炎(胸膜の炎症)などが現れます。
合併症
肺の線維化は良性または悪性の腫瘍を形成する可能性があります。これらの腫瘍はリンパ節へ転移したり、体の他部位へ転移することがあります。
治療法
根本的な治療法はなく、症状の緩和と合併症の予防が中心です。感染症は早期に発見・治療し、ステロイドや酸素療法で呼吸困難を軽減します。
生活上の留意点
喫煙者は必ず禁煙することが推奨されます。喫煙は肺機能を低下させ、石綿繊維の排除を妨げ、症状を悪化させます。
