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肺がん治療におけるヨウ素の活用

肺がんとは

肺がんは肺に悪性腫瘍ができる疾患で、米国メリーランド大学の推計では年間少なくとも16万人が死亡しています。肺がんは放置すると他臓器へ転移し、生命を脅かすことが多いです。

ヨウ素の役割

ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に不可欠なミネラルで、欧米では食塩に添加されヨウ素欠乏症の予防に役立っています。欠乏すると甲状腺機能低下症となり、倦怠感やうつ、筋肉痙攣などの症状が現れます。

放射線治療への応用

肺がん治療の一環として放射線療法が行われます。高エネルギーの電離放射線を腫瘍に照射し、がん細胞を破壊して腫瘍を縮小させます。その際、放射性ヨウ素(例:I-131)を利用して局所的に放射線を発生させることがあります。放射線療法は手術前の腫瘍縮小や術後の補助として用いられ、単独で根治することは稀です。

サプリメントとしてのヨウ素

ヨウ素は喘息などの呼吸器症状の改善を目的とした民間療法で用いられることがありますが、肺がんに対して有効であるという医学的根拠はありません。ヨウ素欠乏が甲状腺機能低下を招き、肺にむくみが生じることから「肺に効く」と誤解されがちです。

使用上の注意点

サプリメントの摂取は必ず医師に相談してください。ヨウ素は過剰摂取でも甲状腺機能低下を引き起こすほか、リチウムやワルファリンなど特定の薬剤と相互作用する恐れがあります。

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