CTスキャンで腫瘍が見つからなくても肺がんになることはありますか?
はじめに
稀に、CT検査で腫瘍が確認できなくても肺がんが存在することがあります。主な原因は以下の通りです。
1. 極早期のがん(潜在性肺がん)
腫瘍が非常に小さいため、CTでは検出できないことがあります。
2. 中枢部に位置する腫瘍
主気管支など肺の中心部に腫瘍があると、空気が多く映り込み、画像上で見えにくくなります。
3. 肺虚脱(無気肺)
腫瘍が肺組織を圧迫して虚脱させると、正常な肺組織と区別しにくくなります。
4. 特殊な腫瘍タイプ
肺胞上皮癌(Bronchioloalveolar carcinoma、現在は肺腺がんの一部)などは、気道に沿って広がり、明確な塊を形成しないためCTで捕捉しにくいです。
5. 付随する構造物の影響
胸部の瘢痕組織やリンパ節などが腫瘍の映像を隠すことがあります。
診断の次のステップ
CTで腫瘍が確認できなくても、臨床的に肺がんが疑われる場合は、以下の追加検査が検討されます。
- PET検査
- MRI
- 生検(組織検査)
- 気管支鏡検査(ブロノスコピー)
これらの検査により、画像に映らないがんでも確実に診断できる可能性が高まります。
