縦隔リンパ節とは何か?
縦隔リンパ節の概要
縦隔リンパ節は、胸部の肺の間にある縦隔に位置するリンパ組織の集まりです。リンパ液をろ過し、異物を捕捉し、免疫反応を開始することで、体の免疫システムに重要な役割を果たします。リンパ管がリンパ液(白血球を含む)を全身へ運びます。
主な縦隔リンパ節の分類
1. 気管傍リンパ節(Paratracheal Lymph Nodes)
気管の近くに位置し、頸部、喉頭、甲状腺からのリンパを集めます。
2. 気管支気管リンパ節(Tracheobronchial Lymph Nodes)
気管と気管支の周囲にあり、肺・気管支および付随構造からのリンパを排出します。
3. 気管支肺リンパ節(Bronchopulmonary Lymph Nodes)
肺の気管支分岐に沿って分布し、肺自体からのリンパ排出を担います。
4. 心膜リンパ節(Pericardial Lymph Nodes)
心臓を包む心膜の近くにあり、心臓および周囲組織からのリンパを集めます。
5. 後縦隔リンパ節(Posterior Mediastinal Lymph Nodes)
縦隔の後方に位置し、食道、胸部大動脈、周囲組織からのリンパを受け取ります。
6. 大動脈肺リンパ節(Aortopulmonary Lymph Nodes)
大動脈と肺動脈が分岐する領域にあり、肺・心臓および縦隔全体のリンパを収集します。
臨床的意義
縦隔リンパ節は免疫監視の要であり、感染症や腫瘍細胞の検出に関与します。リンパ節が肥大したり形状・質感が変化したりすると、感染症、炎症、悪性腫瘍などの基礎疾患が疑われます。そのため、画像診断で注意深く観察され、必要に応じて生検が行われます。
