メソカバルシャント:門脈圧亢進症治療の手順と役割を徹底解説
メソカバルシャントとは
メソカバルシャントは、上腸間膜静脈と下大静脈を人工的に連結し、門脈の閉塞を迂回させる外科手術です。主に門脈圧亢進症(門脈高血圧)の治療に用いられ、腸から肝臓へ血液を運ぶ門脈系の血流が高圧になることで起こる肝障害や食道・胃出血、腹水などの合併症を軽減します。
手術の概要
近年は腹腔鏡下で行われることが一般的です。小さな腹部切開を数か所作り、内視鏡カメラと手術器具を用いて上腸間膜静脈と下大静脈を確認し、人工血管(ドナー組織または合成素材)で橋渡しします。
手術手順
- 患者を全身麻酔下に置き、腹腔鏡を挿入。
- 上腸間膜静脈と下大静脈を慎重に同定。
- 選択した血管間に人工血管グラフトを縫合し、血流を確保。
- グラフトの位置と血流を確認した後、切開部を閉鎖。
術後管理
手術後は数日間入院し、抗凝固薬や抗菌薬で血栓や感染のリスクを低減します。術後の画像検査でシャントの機能と血流を評価し、必要に応じて追加の治療を検討します。
効果と主な合併症
メソカバルシャントの成功率は約80%と報告されており、門脈圧の低下により出血や腹水の改善が期待できます。主な合併症は以下の通りです。
- グラフト部位からの出血(最も頻度が高い)
- 感染症
- 血栓症
- 肝不全(稀)
合併症が起きた場合は速やかな対応が必要です。適切な術前評価と術後フォローアップにより、リスクを最小限に抑えることが可能です。
