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アスベストと胸膜・肺疾患

アスベストは発がん性物質で、吸入された微小繊維が肺を覆う胸膜に付着し、さまざまな胸膜・肺疾患を引き起こします。多くは致命的ですが、良性のものも一部存在します。

胸膜プラーク

アスベスト曝露により胸膜に白色の線維状組織が集まり、石灰化することがあります。発症は曝露から約20〜40年後が多く、良性とされていますが、胸膜中皮腫などの重篤な疾患の前兆となることがあります。

胸膜肥厚

肺に取り込まれたアスベスト繊維が周囲に瘢痕組織を形成し、15年以上経過してから胸膜が厚くなる状態です。シリカなど他の刺激物でも起こり得ます。呼吸困難を招き、胸膜中皮腫と併発することがあります。

アスベスト症

慢性の肺炎症で、胸痛や激しい呼吸困難を伴います。進行すれば致命的になることもあり、吸入薬や肺・胸腔の液体除去で対症療法が行われます。曝露歴がある場合は定期的に肺機能をチェックすることが重要です。

肺がん

アスベスト吸入は肺がんのリスクを高めます。気管・細気管支・肺胞で発生しやすく、胸膜へ転移することがあります。小細胞肺がん・非小細胞肺がんの両方が起こり得、喫煙はリスクをさらに増大させます。

胸膜中皮腫

胸膜に発生する最も一般的な中皮腫で、米国では年間約3,000例です。曝露から数十年後に発症し、症状が出た時点で数週間以内に命に関わることがあります。診断後の平均生存期間は約24か月です。心膜や腹膜に発生するタイプもあります。

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