ステージ4卵巣がんの未治療時の余命
がんのステージ分類
がんはⅠ〜Ⅳの4段階に分類されます。Ⅰ期は腫瘍が局所にとどまり、リンパ節や他臓器への転移がありません。Ⅳ期はがんがリンパ節や肝臓、脳、肺など遠隔臓器へ転移した状態で、5年生存率は約10%と非常に低いと報告されています(Cancer Network)。
卵巣がんについて
卵巣がんは長らく「沈黙の殺人者」と呼ばれてきました。症状が他の病気と似ていることが多く、腹部の圧迫感や骨盤の不快感、排尿の切迫感、便通の変化、早期の満腹感、倦怠感、腰痛などが見られます。そのため診断が遅れがちで、進行した段階で見つかることが多いです。症状への認識が高まったことで、早期発見が進み、生存率も向上しています。
治療しない場合の余命
医学誌『Annals of Medicine』によると、ステージ4の卵巣がん患者の平均余命は約2.95年と報告されています。
治療した場合の余命
ステージ4の卵巣がんは根治が難しいですが、治療により余命が延長することがあります。延長できる期間は患者個々の状態やがんの転移部位により大きく異なります。具体的な予測は、担当医が患者の状態と治療法を踏まえて提示します。
主な治療法
治療はがんの進行度や患者の体調に応じて選択され、手術、化学療法、放射線療法が主な選択肢です。ステージ4患者の中には、化学療法の副作用や一時的な効果を考慮し、生活の質を重視して積極的な治療を控える方もいます。がんネットワークは、症状緩和や余命延長が期待できる臨床試験への参加を推奨しています。
リスク要因
卵巣がんのリスクは以下の要因で高まります。
- 卵巣がんや子宮がんの家族歴
- 年齢(全症例の約半数が65歳以上の女性で診断)
- 食生活
- 妊娠・出産歴や不妊治療の経験
- 経口避妊薬の使用歴
欧米や北米の白人女性で発症率が最も高く、アフリカ系黒人女性では比較的低いとされています(卵巣がんセンター)。
