卵巣がんの症状と状態
かつて卵巣がんと診断されると、ほとんどが進行期で他の臓器へ転移していることが多く、予後は不良でした。しかし医療技術の進歩により、早期に発見されるケースが増え、治療成功の可能性が高まっています。メイヨークリニックによると、現在では約5例に1例はがんが転移する前に見つかっています。
概要
卵巣は下腹部にある2つの小さな女性生殖器官で、エストロゲンなどの女性ホルモンの生成・分泌や、卵子の貯蔵・排卵を司ります。卵巣がんは、卵巣(片側または両側)に悪性腫瘍ができる状態で、卵巣自体から発生する場合と、他の部位から転移してくる場合があります。
主な症状
初期症状は月経周期に伴う体調変化と似ているため、見逃されがちです。具体的には、骨盤部の腹痛、腹部の膨満感や満腹感、頻尿などがあります。また、卵巣がんは月経周期自体を乱すこともあり、症状と月経の区別が難しくなります。
進行した場合の症状
がんが進行すると、症状はより重く長く続きます。服がきつくなるほどの膨満感、食欲不振や少量の食事でもすぐに満腹になる感覚、慢性的な腰痛、持続的な倦怠感や疲労感などが典型的です。
治療法・対策
主な治療は手術による腫瘍の切除です。がん細胞の拡散を抑えるために化学療法が併用されることがありますが、放射線療法は卵巣がんに対して効果が低いため、ほとんど使用されません。
リスク要因と予防
メイヨークリニックは、肥満や既往の乳がんが卵巣がんのリスクを高めると指摘しています。米国がん協会は、家族歴があるとリスクが最大15%上昇すると報告していますが、特定の遺伝子異常が直接的に家族間でがんを伝えるという証拠はまだ不十分です。
