卵巣がんの基礎知識
卵巣は女性の骨盤内に位置し、卵子の放出やエストロゲン・プロゲステロンといった女性ホルモンの産生に関与しています。卵巣にがんができると生命に関わることがあり、他の部位へ転移することもありますが、早期発見・手術で除去できることが多いです。卵巣がんの症状や原因、予防法を知ることでリスクのある人は早期対策が可能です。
症状
- 腹部・骨盤・背中・脚の圧迫感や痛みが徐々に強くなる
- 腹部が満腹感や膨満感を伴い、腫れたように感じる
- 頻尿や呼吸困難
- 持続的な消化不良、ガス、吐き気、便秘または下痢
- 食欲不振、月経過多、性交時の痛み、倦怠感
タイプ
- 上皮性腫瘍:卵巣表面の薄い組織層に発生
- 胚細胞腫瘍:卵子を作る細胞から発生
- 間質性腫瘍:エストロゲン・プロゲステロンを産生する組織から発生
原因とリスク要因
- 排卵後の組織修復過程ががん発生に関与している可能性
- 排卵前後のホルモンレベル上昇ががん細胞の増殖を促す可能性
- 遺伝性遺伝子変異、家族歴(乳がん、子宮がん、結腸・直腸がん)
- 年齢(55歳以上)、肥満、妊娠経験なし、不妊症
- ホルモン補充療法や男性ホルモン(アンドロゲン)含有薬の使用
検査と診断
- 身体診察・骨盤診察
- 超音波検査
- CA125血液検査
- 生検(組織検査)
- CT、MRI、胸部X線検査
治療
- 婦人科腫瘍専門医による手術(がんの減量手術や開腹手術で卵巣・卵管・子宮・リンパ節の除去)
- 化学療法:腹腔内カテーテル投与、経口投与、静脈注射
- 放射線療法:進行がんの症状緩和に使用されることがある
予防
- 経口避妊薬を5年以上使用すると卵巣がんリスクが50%以上低下する(米国がん協会)
- 妊娠・授乳経験がリスク低減に寄与
- 卵管結紮や子宮摘出術もリスク低減に効果的
