卵巣がんの実験的治療法
化学療法レジメンの変更
日本の研究者は臨床試験で、標準治療(3週間ごとにカルボプラチンとパクリタキセルを6サイクル)と、カルボプラチンは同様に3週間ごとに、パクリタキセルは低用量を週1回投与する改良レジメンを比較した。改良レジメン群は死亡リスクが25%低下したことが確認された。
腹腔内化学療法と静脈内化学療法の比較
Journal of Clinical Oncologyに掲載された複数の臨床試験は、抗がん剤を腹腔内に直接投与する腹腔内化学療法(IP)が、静脈内投与(IV)に比べて生存期間が延長することを示した。IPは副作用が多いため、IVと併用することが推奨されており、併用群はIV単独群に比べて平均16か月余分に生存できる。
再発卵巣がんに対する実験的治療
ScienceDailyの報道によると、トラベクチジンという他のがん治療薬が再発卵巣がんにも有効であることが国際的な研究で明らかになった。標準化学療法にトラベクチジンを併用すると、単独の化学療法に比べて生存期間が7〜9か月延長した。
卵巣がんワクチン
上皮性卵巣がんの再発予防を目的とした新しいワクチンが開発中である。このワクチンは血中のCD4⁺ T細胞とCD8⁺ T細胞を増加させ、免疫応答を強化し、がんの再発を抑制する可能性がある。
失敗した臨床試験と今後の課題
卵巣がんに関する臨床試験は現在も続いており、多くの新治療が成功している一方で、失敗例も少なくない。臨床試験に参加する際は、十分な情報収集とリスク評価が重要である。
