サイバーナイフとVarian Trilogyの違いを比較

放射線療法は20世紀初頭に始まり、医学生エミル・グラブが進行乳がん患者に放射線を照射したことがきっかけです。現在では全がん患者の約5〜6割が治療のどこかで放射線治療を受けています。

サイバーナイフ (CyberKnife)

  • スタンフォード大学の神経外科・放射線腫瘍学教授ジョン・アドラーらが開発したロボット放射線外科システムです。高解像度CTで腫瘍を立体的にマッピングし、ロボットアームが患者の周囲をゆっくりと移動しながら、正確な角度で高線量の放射線を照射します。周囲の筋肉や組織へのダメージは最小限に抑えられます。

Varian Trilogy

  • Varian Medical SystemsのRapidArc技術を用いた放射線治療装置です。画像誘導システムが呼吸や体動を補正し、腫瘍へ直接照射することで放射線の漏れや散乱を減らします。回転式クレーンが高速で照射部位を狙い、治療時間を短縮します。

照射方式の違い

  • サイバーナイフはロボットアームの自由度が高く、腫瘍の動きに関係なく高精度(0.1 mm以下)で照射できます。一方、Trilogyはクレーンの可動範囲が限定され、精度は約2 mmです。

治療方法の違い

  • サイバーナイフは放射線外科(ラジオサージェリー)専用機で、脳・脊髄・その他臓器を高精度に治療できます。Trilogyはラジオサージェリーと従来の放射線治療の両方に対応しますが、腫瘍の部位によってはラジオサージェリー精度が適用できないことがあります。また、治療時間はサイバーナイフが30〜90分、Trilogyは多くの場合2分程度です。

まとめ

サイバーナイフは極めて高精度で柔軟な照射が可能なロボットシステム、Trilogyは高速かつ多用途な治療が特徴です。患者の腫瘍部位や治療目的に応じて最適な装置を選択することが重要です。

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