前立腺がんに対するプロトンビーム治療

プロトン治療

国立プロトン治療協会によると、毎年20万人以上の男性が前立腺がんと診断されています。プロトン治療が登場する以前は、前立腺がんの主な治療法は従来の放射線療法か前立腺全摘手術の二択でした。プロトン治療は放射線を極めて正確に照射できるため、がん細胞を高線量で攻撃しつつ、周囲正常組織へのダメージを最小限に抑えることができます。

2001年以降、転移していない前立腺がんに対しては、プロトン治療が最も有効な選択肢とされています。治療は外来で行われ、通常5〜7週間にわたって実施されます。1回の照射は治療室で約20分間滞在し、実際のビーム照射は1分程度です。

プロトンビーム自体に痛みはなく、従来の放射線療法に比べて副作用は軽度です。主な副作用としては、照射部位の皮膚刺激、疲労感、脱毛などがあります。

歴史

カリフォルニア州ロマリンダにあるロマリンダ大学プロトン治療・研究センターは、1990年に開設され、米国初のプロトン治療施設として注目されました。2007年12月には、がん治療に粒子ビームの可能性を見出した物理学者にちなんで、James A. Slater医学博士名義のセンターとして献納されました。

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