放射線治療による膀胱がんの成功率はどれくらいですか?
放射線療法は膀胱がんの有力な治療法の一つですが、成功率はがんのステージ・部位、患者さんの全身状態、使用する放射線技術などに左右されます。以下に、膀胱がんに対する放射線治療の主な成功率をまとめました。
1. 非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)に対する根治的放射線療法(RT)
がんが膀胱の内層に限局している(表層がん)場合、根治的RTは高い効果が期待できます。5年生存率は、低リスク腫瘍で80〜90%、中リスク腫瘍で60〜70%と報告されています。
2. 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)後の補助放射線療法(RT)
TURBTで腫瘍を除去した患者に対し、再発リスク低減のために補助RTが行われることがあります。5年無再発生存率は65〜80%とされています。
3. 筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)に対する術前放射線療法
一部のMIBCでは、根治的膀胱全摘術(システクトミー)の前に腫瘍を縮小させる目的で放射線療法が行われます。術前RT+システクトミー後の5年生存率は50〜65%です。
4. 筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)に対する根治的放射線療法
手術が不適切、または患者が手術を拒否した場合、放射線療法のみで根治を目指すことがあります。この場合の5年生存率は30〜40%程度です。
上記はあくまで一般的な統計であり、個々の患者さんの予後は年齢、合併症、放射線装置の種類(2D、IMRT、陽子線など)によって大きく変わります。最新の技術は正常組織へのダメージを最小限に抑え、効果を高める傾向にあります。
ご自身の症例に合わせた具体的な成功率や副作用リスクについては、担当の放射線腫瘍医にご相談ください。
