放射線科医が使用する主な機器は?
1. X線装置
X線装置は体内の構造を撮影する基本的な機器です。X線は電磁波の一種で、組織の密度に応じて吸収量が変わります。骨などの高密度組織は多くのX線を吸収し、軟部組織は比較的透過します。この特性を利用して、放射線科医は骨折や肺炎、腫瘍などを診断します。
2. コンピュータ断層撮影(CT)スキャナー
CTスキャナーは回転するX線管と検出器で体の断面画像を作成します。従来のX線写真に比べて高解像度の画像が得られ、がん、心疾患、脳卒中など多様な疾患の早期発見に役立ちます。
3. 磁気共鳴画像装置(MRI)
MRIは強力な磁場と無線周波数を使って体内部の詳細な画像を取得します。放射線を使用しないため、妊婦や放射線被曝を懸念する患者にも安全です。がん、脳卒中、関節障害などの診断に広く利用されています。
4. 超音波装置(エコー)
超音波装置は高周波音波で体内を可視化します。妊娠中の胎児観察や心臓、血管、臓器の評価に安全に使用でき、がんや心疾患、妊娠合併症の診断にも活用されます。
5. 核医学カメラ
核医学カメラは放射性トレーサーを体内に投与した後、その放射線を検出して画像化します。トレーサーは特定の臓器や病変に集まりやすく、がん、心疾患、甲状腺障害などの機能的評価が可能です。
6. 乳房画像診断装置
乳がんの早期発見には、マンモグラフィー、乳房超音波、乳房MRIなどの専用機器が用いられます。これらはそれぞれ異なる情報を提供し、総合的な診断に寄与します。
7. 介入放射線装置
介入放射線科医は、血管造影、組織生検、ステント留置などの低侵襲手術を行うために、フルオロスコピー装置や超音波、カテーテルなどの特殊機器を使用します。
8. 放射線治療装置
がん治療に用いられる放射線治療装置は、リニアアクセラレータ、コバルト-60装置、近接照射装置(ブラキセラピー)などがあります。これらは腫瘍部位に高エネルギー放射線を正確に照射し、がん細胞の破壊を目指します。
