ブラキセラピーについて

放射線治療

米国ブラキセラピー学会によると、がん患者の約半数が放射線治療を受けています。放射線のエネルギーで腫瘍細胞を破壊し縮小させますが、正常細胞にも影響があります。ブラキセラピーで使用される放射線はごく短距離しか届かず、がん細胞が密集した部位に局所的に照射できるため、正常組織へのダメージリスクが低減します。

特徴

ブラキセラピーは「シード」と呼ばれる極小の放射性ペレット(米粒大)を腫瘍内部に埋め込み、直接放射線を照射します。がんの種類や状態に応じて、50〜100個程度のシードが使用され、放射線量を調整します。内部放射線治療とも呼ばれます。

手順

主に「組織内照射(interstitial)」と「腔内照射(intracavitary)」の2つの方法があります。組織内照射は前立腺、子宮頸部、頭頸部、乳房、卵巣などにシードを直接埋め込みます。腔内照射は子宮や気管支などの空洞にチューブやシリンダーを挿入してシードを配置します。CTや超音波を用いて最適な位置に配置し、空洞型ニードルやカテーテルでシードを搬送します。

タイプ

通常は外来で行われる高線量ブラキセラピーは、数日から数週間にわたり1日1回または2回、5〜20分程度の施術を繰り返します。低線量ブラキセラピーでは、シードが数時間から数日間体内に留まり、持続的に低線量を放出します。麻酔が必要な場合もあり、入院して一晩過ごすこともあります。永久的に埋め込むタイプでは、シードが徐々に放射線を放出し、やがて放射能がなくなるまで効果が持続します。

副作用

主な副作用は照射部位の腫脹や圧痛、軽い打撲です。部位によっては下痢、排尿時の不快感、嚥下障害、口内炎、脱毛、勃起不全、失禁、吐き気・嘔吐などが現れます。治療終了後約6か月以降に、不妊、関節障害、リンパ浮腫、二次がんなどの遅発性副作用が出ることがあります。

放射線治療 - 関連記事