扁平上皮癌の特徴と対策
扁平上皮癌(Squamous cell carcinoma)は、非黒色腫皮膚がんの一種で、米国では皮膚がん診断の約20%を占めます。主に紫外線による皮膚ダメージが原因で、早期に治療すれば95%以上の治癒率が期待できます。
皮膚の役割と皮膚がん
皮膚は人体で最も大きな臓器で、平均約2.7kg(6ポンド)あります。体温調節はもちろん、熱・光・外傷・感染から身体を守る重要なバリアです。皮膚がんは最も頻度の高いがんで、基底細胞がん、扁平上皮がん、メラノーマの3種類に分類されます。早期発見すればすべて治療可能ですが、致死率が最も高いのはメラノーマで、5年生存率は約50%です。
扁平上皮がんの統計
治療しない場合、扁平上皮がんは局所リンパ節へ転移しやすく、基底細胞がんよりも速く進行します。それでも治癒率は95%以上と高いです。皮膚に大きなダメージがある人は誰でも発症リスクがありますが、男性は女性の約3倍、50歳以上の成人は全ての皮膚がんに対するリスクが高まります。
扁平上皮がんの症状
主に日光にさらされやすい部位(頭部、耳、首、顔、腕など)に発生します。見た目は鱗状の斑点や赤くかさぶた状の隆起として現れ、治らない潰瘍や既存のいぼ・ほくろ・皮膚病変の変化も警戒サインです。
いぼやほくろが形・境界・色・直径・感触(ABCDs)に変化した場合は、皮膚科医の診察を受けましょう。
リスク要因
主なリスクは長期的な紫外線曝露による皮膚ダメージですが、以下もリスクを高めます。
- 化学物質やヒ素への曝露
- 頻繁なX線検査や放射線治療の既往
- 年齢が50歳以上
- 肌が白く、日焼けしやすい体質
治療法
治療は腫瘍の大きさ、部位、転移の有無に応じて選択します。主な方法は以下の通りです。
- 外科的切除(腫瘍の完全除去)
- 顕微鏡下での削除(マイクロスカルピング)
- 放射線療法
- 化学療法(成功率が低いため、最終手段として使用)
ほとんどの治療は皮膚科の診療室で行われ、早期に対応すれば高い治癒率が期待できます。
