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基底細胞がんの光線力学療法(PDT)の概要と実施手順

基底細胞がんは皮膚がんの中で最も頻度が高いタイプのひとつです。ほとんどの場合、進行が遅く、他の部位へ転移しにくいため、適切な治療を受ければ完治が期待できます。中でも光線力学療法(Photodynamic Therapy, PDT)は、侵襲性が低く、放射線や凍結手術と同等の効果が得られる有力な治療法です。

光線力学療法とは

PDT は、光感受性剤(クリームやジェル)を患部に塗布し、特定の波長の光を照射することでがん細胞を選択的に死滅させる治療です。表在性のがんに適応でき、外科的切除が不要な点が特徴です。

PDT に使用される光源の種類

主に以下の2種類が用いられます。

  • レーザー光:光感受性剤が最も反応しやすい単色波長に調整でき、光束が集中し高出力で照射できます。小範囲の病変に適しています。
  • 非レーザー光(LED など):広範囲にわたる皮膚病変に対応でき、比較的低コストで使用できます。

PDT の手順

  1. 光感受性剤を患部に塗布し、数時間放置して細胞内部に浸透させます。
  2. 光感受性剤ががん細胞に取り込まれた後、指定された波長の光を一定時間照射します。
  3. 照射後は患部を覆うように包帯を巻き、医師からのケア指示に従います。

PDT の副作用

照射後、治療部位は一時的に感覚過敏となり、軽い灼熱感やチクチク感、かゆみ、赤みが現れることがあります。数週間後には日焼け様の腫れ・紅斑・熱感が見られ、まれに水ぶくれや皮膚の剥離が起こります。感染が疑われる場合は抗生物質が必要になることがあります。

PDT 後のケア

治療後は以下の点に注意してください。

  • 光感受性剤が残っている間は、直射日光や強い人工光から治療部位を保護します。
  • 痛みや不快感がある場合は、医師が処方するリドカイン含有の軟膏で緩和します。
  • 水ぶくれや皮膚のはがれが生じた際は、指示されたクリームで適切に処置します。

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