|  | 健康と病気 >  | がん | 皮膚がん

皮膚がんの治療と予防ガイド

日光に長時間さらされると、皮膚がんになるリスクが高まります。皮膚がんは人間に最も多く発生するがんのひとつで、毎年100万件以上の新規患者が報告されています。65歳まで生きた人の約半数が生涯に一度は何らかの皮膚がんを経験すると推定されています。以下では、皮膚がんの主な種類とそれぞれの治療法、そして再発予防のポイントをご紹介します。

皮膚がんの種類

皮膚がんは大きく分けて3種類あります。基底細胞がん(Basal Cell Carcinoma)、扁平上皮がん(Squamous Cell Carcinoma)、そしてメラノーマ(Melanoma)です。基底細胞がんと扁平上皮がんは「非メラノーマ皮膚がん」と呼ばれ、比較的予後が良好です。一方、メラノーマは急速に転移しやすく、最も危険なタイプとされています。

基底細胞がん(Basal Cell Carcinoma)

基底細胞がんは皮膚がん全体の約90%を占め、最も良性のがんとされています。転移は稀ですが、成長すると周囲の組織を破壊することがあります。若年期の短時間・強い日光浴や日焼けサロンの利用が主な原因と考えられています。

症状は小さな丸みを帯びた赤みのある隆起で、表面に透明な血管が見えることがあります。診断は生検で行われます。

治療法は多岐にわたり、成功率は90%以上です。代表的なものは以下の通りです。

  • キュアテージ&デシケーション(スクレーピングと電気焼灼)
  • 外科的切除
  • 放射線療法(手術が難しい部位の場合)
  • 凍結療法(液体窒素による凍結)
  • モーズ顕微鏡手術(正常組織を最小限に残しながら段階的に切除)
  • 局所薬剤(クリーム)

扁平上皮がん(Squamous Cell Carcinoma)

扁平上皮がんも日光や紫外線が主な原因で、発症までに数年かかることがあります。基底細胞がんと異なり、転移するリスクがあります。特に下唇や耳、背側の手などが転移しやすい部位です。

見た目は皮膚色または赤みを帯びた硬い結節で、額、頬、耳、手の背側に出現しやすいです。診断は生検で行われ、治療は基底細胞がんと同様の方法が用いられます。

メラノーマ(Melanoma)

メラノーマは最も悪性度が高く、早期に転移すると致命的です。早期に発見すれば外科的に切除できることが多いですが、進行すると臓器や骨に転移し、治癒が難しくなります。ステージは0からIVまであり、IV期では生存率が50%未満です。

治療はがんの部位と進行度に応じて選択されます。

  • 外科的切除(早期は根治的に可能)
  • 放射線療法
  • 化学療法
  • 免疫療法(チェックポイント阻害薬など)

治療後は定期的な経過観察が必須で、術後5年間は数か月ごとに皮膚とリンパ節のチェックが推奨されます。

フォローアップと再発予防

皮膚がんは最も治癒率が高いがんですが、一度罹患すると再発リスクが高まります。定期的な皮膚科受診と自己観察が重要です。新たなほくろや異常な腫瘍が見つかったらすぐに医師に相談しましょう。

日光曝露を減らすことが予防の基本です。外出時は日焼け止め(SPF30以上)を塗り、長袖・帽子・サングラスなどで肌を保護してください。

皮膚がん - 関連記事