胃の角切痕(インシスラ)とは?
胃の角切痕(インシスラ)の概要
インシスラ(incisura angularis)は、胃の小弯側にある深い溝で、胃体と幽門前庭(幽門部)を区切ります。
1. 位置
小弯側、肝臓と横隔膜に向かう凹側に位置し、胃の上部から中部にかけて走ります。
2. 区域の分離
インシスラ上方は胃体で、食物の貯蔵と初期消化が行われます。下方は幽門前庭で、強い筋層が食べ物をかき混ぜ、十二指腸へ送る役割を担います。
3. 解剖学的ランドマーク
胃切除術やその他の胃手術で、外科医はインシスラを目安に胃体と幽門前庭の境界を確認します。
4. 臨床的意義
胃炎、潰瘍、腫瘍などの疾患はインシスラの形状や位置を変化させることがあります。内視鏡や上部消化管造影などの画像検査でインシスラを観察し、異常を評価します。
以上のように、インシスラは胃の機能的領域を区別する重要な解剖学的構造であり、診断や手術の際の重要な指標となります。
