喉頭がんの治療法と予後
喉頭がんは、喉や声帯の粘膜にある細胞が制御不能に増殖するがんです。進行すると食道や鼻咽腔へも広がり、話す・食べる・呼吸する際に激しい痛みや不快感を伴います。米国では年間約24,000件が診断され、約6,000件が死亡しています。
喉頭がんの治療法
他のがんと同様、喉頭がんを完全に根治する治療法は現在確立されていません。そのため、外科手術、化学療法、放射線療法などで腫瘍の増殖や転移を抑えることが中心となります。
外科手術
腫瘍が局所に限られる場合は、影響を受けた喉頭や咽頭の一部を切除します。がんが喉全体に広がっている稀なケースでは、咽頭全摘(咽頭・喉頭全摘)を行うことがあります。手術後は、嚥下機能を維持するために人工喉頭や再建手術が検討されます。
化学療法・放射線療法
手術後に再発リスクが高い患者には、放射線療法や化学療法が併用されます。化学療法では、インターロイキンなどの抗がん剤を投与し、がん細胞の増殖を抑制します。放射線療法は、高エネルギーX線などで腫瘍部位を照射し、がん細胞を破壊します。
5年生存率
生存率はがんのステージや治療開始時期に左右されますが、米国国立がん研究所(NCI)のデータによると、1999年から2006年の平均5年生存率は約63%です。
治療期間
治療期間は患者ごとに異なりますが、放射線療法は通常1~2か月間、1日1回の照射が行われます。化学療法は4~5か月にわたって数回に分けて実施されます。
副作用
外科手術では出血や感染、嚥下・発声障害などのリスクがあります。放射線療法や化学療法の主な副作用は、脱毛、食欲不振、倦怠感、吐き気、下痢などです。
予防・対策
メイヨークリニックは、喉頭がんの予防として以下を推奨しています。
- 有害化学物質や毒素への曝露を避ける
- 喫煙をやめる
- アルコールは控えめに、または適量にとどめる
