甲状腺がんの検出と診断手順
がんという言葉は恐怖を呼びますが、甲状腺がんは比較的治療しやすく、ほとんどの患者さんの予後は良好です。甲状腺は頸部の気管付近にあり、血液中のヨウ素を取り込み、甲状腺ホルモン(チロキシン)を合成します。このホルモンは体温調節などの重要な機能を担っています。早期に発見すれば、治療が可能です。
診断のステップ
- リスク要因を把握する
女性、白人、若年期に放射線被曝した人、甲状腺がんの家族歴がある人、30歳以降に妊娠した女性などはリスクが高くなります。 - 症状に注意する
甲状腺がんの症状は、喉仏下のしこり、嚥下困難、声のかすれ、リンパ節腫脹、首や喉の痛み(耳まで広がることも)などがあります。症状がなくても例外はありません。 - 血液検査を受ける
血液検査で甲状腺機能や甲状腺ホルモンの異常を調べ、問題の有無を確認します。 - 超音波検査を行う
症状がなくても、定期的な健康診断やスクリーニングで超音波検査を受けると、甲状腺近くの異常を早期に発見できます。 - 専門医を受診する
耳鼻咽喉科や内分泌科の専門医に相談し、必要に応じて再度超音波検査や他の画像診断を受けます。 - 結節の検査(細胞診)を実施する
結節が良性か悪性かを判断するために、細い針で組織を採取し、病理検査を行います。処置は短時間で終わりますが、少し痛みがあります。深呼吸でリラックスして受けましょう。
早期に発見すれば、手術や放射線治療などの選択肢が増え、予後が大幅に改善します。疑わしい症状やリスクがあると感じたら、速やかに医療機関を受診しましょう。
