子どもの双極性障害とADHDを見分ける方法
はじめに
子どものADHDと双極性障害は症状が似通っているため、どちらかを正確に診断するのは容易ではありません。最終的な診断は、資格を持った心理療法士・心理士・精神科医が行う必要があります。お子さんがこれらの障害のどちらかの可能性があると感じたら、まずはメンタルヘルスの専門家に相談してください。
必要なもの
- 紙
- 鉛筆
診断のためのチェックリスト
1. 破壊行動の記録
お子さんが物を壊したり、他人の持ち物を破壊したりした回数をリストにします。
・「A」:怒りや激しい感情の爆発(例:癇癪、妄想的な攻撃)で起きたもの
・「C」:過度に活発だったり、不注意で起きたもの
それぞれの数を数え、どちらが多いかで傾向を判断します。Aが多ければ双極性障害、Cが多ければADHDの可能性があります。
2. 癇癪・怒りの持続時間
最近のお子さんの癇癪や怒りがどれくらい続いたかを書き出します。
・20分以内で収まるものはADHD傾向が高いと考えられます。
・1〜2時間以上続く、または感情が収まらない場合は双極性障害のサインです。
さらに、癇癪のきっかけが「制限や『ノー』」であるかどうかも併せてチェックします。
3. 朝の覚醒状態
過去5日間の朝30分間の様子を簡潔に書き、以下で評価します。
・「A」:目覚めがすっきりしている
・「B」:起きてから1時間以上ぼんやりしている、または機嫌が悪い
「B」の方が多い場合は双極性障害の可能性があります。
4. 就寝習慣
過去1週間の就寝時の様子をリスト化します。
・「B」:寝るのに抵抗し、夜中に悪夢や頻繁な目覚めを訴える
・「A」:寝つきは悪いが、夜通し眠っている
「B」が多い場合は双極性障害の傾向が示唆されます。
5. 権威者との対話
医師やカウンセラーなど専門家と話すときの態度を観察します。
・敵対的・拒否的であれば双極性障害の可能性
・友好的だが質問から逸脱しやすい場合はADHDが疑われます。
6. 権威者や社会的状況での行動
権威者に対して意図的に反抗したり、スリルを求める行動が目立つなら双極性障害。
不注意や忘れ物、他者との距離感が掴めないなどが多い場合はADHDです。
7. 学校での成績と行動
学業成績は良いがクラスや友人関係で問題がある場合は双極性障害。
集中力や指示理解、宿題の提出に課題がある場合はADHDと考えられます。
8. 発言内容の特徴
自殺念慮や被害妄想、他者への非難が頻繁に出るなら双極性障害。
話が止まらず、話題が脱線し続ける場合はADHDのサインです。
