猫アレルギーが引き起こす喘息

喘息は気道が炎症を起こし、粘液が増えることで呼吸が困難になる疾患です。アレルギーが主な原因で、特に猫のアレルギーは犬の約2倍の頻度で起こります。猫アレルギーが喘息を誘発するケースは全喘息患者の約30%に上ります。

原因

猫アレルギーは、猫の唾液や皮膚細胞に含まれるタンパク質が毛やフケに付着し、空気中に拡散することで発症します。免疫系がこれを有害と誤認し、抗体とヒスタミンを放出してアレルギー反応を起こします。鼻腔の炎症が下気道まで広がると、喘息発作につながります。

症状

猫と接触したときに初めて症状が現れます。息切れや喘鳴(ぜんめい)、胸の締め付け感・痛み、咳、睡眠障害などが典型的です。風邪や上気道感染があると症状はさらに悪化します。

診断

猫アレルギー性喘息は、猫へのアレルギー有無と症状の関係を確認することで診断します。皮膚プリックテストや血中IgE測定が一般的です。

治療

治療は症状を抑える薬物療法が中心です。抗ヒスタミン薬(例:クラリチン)でアレルギー症状を緩和し、喘息用吸入ステロイド(フロチカゾン)や長時間作用型β2刺激薬(シンビコート)で気道炎症をコントロールします。ロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア)も併用されることがあります。

予防・対策

猫フケとの接触をできるだけ減らすことが最も効果的です。猫を飼う場合は、定期的な掃除とHEPAフィルター付き掃除機や空気清浄機の使用でフケを除去します。カーペットや家具は頻繁に洗浄し、室内の空気循環を良くすることも重要です。

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