黒カビがもたらす健康リスク
黒カビ(黒色カビ)は、温かく湿度の高い環境で繁殖しやすい真菌です。室内では浴室や地下室、漏水があった場所、室外では陰湿な場所や腐葉土などに見られます。カビの胞子は空気中に漂い、雨季や湿度が高い時期に特に注意が必要です。
識別
黒カビは黒や緑の斑点として現れます。湿気が多い場所で成長しやすく、見た目だけでなく臭いでも判断できることがあります。
症状
カビアレルギーの主な症状は、咳、鼻水、頭痛、発疹、鼻血、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ・涙、鼻や喉のかゆみ、鼻炎などです。喘息を持つ人がカビ胞子に触れると、喘息が悪化し、息切れや喘鳴が起こります。免疫力が低下している人や既存の肺疾患がある人は、真菌感染のリスクも高まります。症状の重さは曝露時間と個人の感受性に依存します。稀に、黒カビ曝露後に記憶障害や肺出血が報告されていますが、因果関係は確立されていません(クリーブランド・クリニック)。
診断
カビアレルギーは症状と身体検査、血液検査や皮膚プリックテストで診断します。血液検査ではカビに対する抗体量を測定し、皮膚テストでは少量のカビ抽出物を皮膚に刺して赤い膨らみができるか確認します。
治療
黒カビアレルギーの治療には、抗ヒスタミン薬で鼻水やくしゃみを抑え、鼻用ステロイドで炎症を軽減します。去痰薬や鼻スプレーも有効です。市販薬で効果が不十分な場合は、シングレア(モンテルカスト)などの処方薬が用いられます。アレルギーショットは花粉症などに比べ効果は限定的ですが、症状緩和に役立つことがあります。
予防・対策
完全にカビ胞子を避けることは難しいですが、以下の対策で曝露リスクを減らせます。
- 芝生や森林、堆肥などカビが繁殖しやすい場所はなるべく避ける。
- 室内の湿度を40〜60%に保ち、湿度が高い季節はエアコンや除湿機を使用する(CDC推奨)。
- カビが発生したら速やかに除去するが、アレルギーがある人は専門業者に依頼する。
- 濡れたカーペットや家具は交換する。カビは完全に除去しにくいため。
