腹部大動脈瘤の予後と治療法
腹部大動脈瘤(AAA)は、心臓から全身へ血液を送る大動脈の一部が拡張した状態です。数年にわたり徐々に大きくなりますが、破裂するまで症状が現れないことが多いです。破裂すると激しい痛みが急速に起こり、生命に関わる危険があります。
症状
- 腹部や背中の急激で強い痛み、腹部の脈打感。
- 破裂した場合はめまい、意識喪失などの急性症状が現れます。
原因
- 動脈硬化が主な要因と考えられています。
- 男性で60歳以上、血圧が高い方、喫煙者、家族歴がある方はリスクが高まります。
治療
- 小さな動脈瘤は6〜12か月ごとに超音波検査などで経過観察します。
- 径が5cm(約2インチ)以上になると、外科的修復が推奨されます。
手術法
- 開腹手術:拡張した大動脈部分を人工血管(プラスチック製グラフト)で置換します。
- 血管内ステントグラフト(EVAR):カテーテルを用いてステントグラフトを患部に留置し、血流を再建します。
予後
- 開腹手術後の回復期間は約3か月で、90%以上の患者が完全に回復します。
- 血管内ステントグラフトは回復が早いものの、適応外の動脈瘤には効果が限定的です。
